米艦が南シナ海で中国が暗礁を埋め立てた人工島の近海を活動しない事は、マケイン米上院軍事委員長の指摘通り、国際法上ありもしない「中国の人工島に対する主権の主張を事実上認める危険な誤り」です。国際連合艦隊を編成して普通に航行すべきです。
—
《米艦、中国支配の岩礁周辺で活動せず…南シナ海》
2015.09.18 読売新聞
【ワシントン=大木聖馬】シアー米国防次官補(アジア太平洋担当)は17日、米上院軍事委員会の公聴会に出席し、中国が岩礁埋め立てなどを進める南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島で、米軍の艦船が2012年以後、中国が実効支配する岩礁の12カイリ(約22キロ)の範囲内で活動していないことを明らかにした。
中国との偶発的衝突を回避するためとみられる。
同委のマケイン委員長は「中国の人工島に対する主権の主張を事実上認める危険な誤りだ」と批判。ハリー・ハリス米太平洋軍司令官は「航行の自由の行使を認められるべきだと思う」と述べ、12カイリ内での活動をホワイトハウスに打診していることを明らかにした。
国際法は海岸線から12カイリを領海・領空と規定。カーター米国防長官は5月、中国が岩礁を埋め立てて造った南シナ海の人工島を中国の領土と認めない立場から、12カイリ内での艦船の航行や哨戒機の飛行を検討するように指示していた。