《西之島、南東に100メートル拡大 東京ドーム55個分に》 2015.05.22 産経新聞 火山活動が続く小笠原諸島・西之島(東京)で、海上保安庁は22日、溶岩が南東側の海に流出し、陸地が約100メートル拡大したと発表した。島の南西沖で20日に確認された変色水域については、過去に2回、南側で変色水域が見つかった直後に火山活動が活発化したことから、海保は「今回も活発化する可能性がある」としている。 海保によると、20日現在の面積は2カ月前の前回計測時より約12ヘクタール広い約258ヘクタールで、東京ドーム約55個分に当たる。火口では1分間に2、3回の噴火が確認されたが、4月末の前回観測時より1回当たりの噴火時間が長くなっているといい、担当者は「上がってくるマグマの量などが増えているのでは」と推定する。 また、確認された薄い黄緑色の変色水域について、海保は「火山ガスやマグマの成分が海にしみ出したもの」と説明する。過去にも新たな陸地が出現する前の平成25年11月や、昨年9月に変色水域が確認され、いずれも直後に活発な噴火活動が始まった。付近の海底は西之島を山頂とする火山と一体で、その一部から成分がしみ出したとみられ、今回も同様のケースの可能性があるという。 写真:拡大を続けている西之島。手前右側では溶岩が海に流れ出て水蒸気が上がっている様子も見える=20日、東京・小笠原諸島(海上保安庁提供) http://www.sankei.com/affairs/news/150522/afr1505220031-n1.html |