2015/03/19 15:51

《チュニジア襲撃、邦人3人死亡・3人負傷…首相》
2015.03.19 読売新聞

 北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで18日、武装集団が国会議事堂に隣接するバルドー博物館を襲撃した。

 武装集団は館内で人質を取って立てこもったが、治安部隊が突入して男2人を射殺した。チュニジアのシード首相は、外国人17人を含む計19人が死亡したと発表した。安倍首相は19日午前、日本人3人の死亡と3人の負傷を確認したことを明らかにした上で、「テロは断じて許されない。強く非難する」と強調した。

 【チュニス=本間圭一、カイロ=溝田拓士】日本政府の関係者によると、死亡したのは、成沢万知代さん(60代、東京都)、宮崎チエミさん(40代、埼玉県)、宮崎遥さん(20代、埼玉県)の3人で、いずれも女性。けがをした3人は、結城法子さん(35)と敍子(のぶこ)さん(68)、男性1人。

 チュニジア政府は、外国人の死者は日本人に加え、イタリア人、コロンビア人、スペイン人、オーストラリア人、フランス人などと発表。負傷者は日本人を含めて少なくとも44人に上った。博物館は古代ローマのモザイク画コレクションなどが有名で、外国人観光客も多く訪れる名所となっている。

 日本の観光庁によると、事件発生当時、チュニスに寄港していたクルーズ船「MSCスプレンディダ」号には、100人以上の日本人が乗っていた。うち91人の乗船を手配したクルーズプラネット(東京都渋谷区)には、1人が死亡、別の1人がけがをしたとの連絡があった。旅行会社「ベストワンドットコム」(新宿区)は23人の乗船を手配。19日、2人が死亡したとの連絡が入ったという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150319-OYT1T50045.html