中国海軍「海軍には少なくとも6隻の空母が必要だとの認識」。
—
《【中国全人代】人民解放軍幹部、続々と国産空母に言及 強軍路線が後押しか?》
2015.03.13 産経新聞
【北京=西見由章】全国人民代表大会(全人代=国会)が開催中の中国で、人民解放軍の高官が相次いで国産空母の建造に言及し注目を集めている。これまで軍関係者は公式に建造を認めていなかったが習近平国家主席による「強軍路線」の後押しを受け、期待の声が上がり始めたようだ。
中国系香港紙「香港商報」は9日、元海軍政治委員の劉暁江上将が国産空母の建造を公式に認めたと報じた。劉氏は中国がウクライナから購入、改修した中国初の空母「遼寧」と比較して国産空母の性能は「改良される」と発言した。
さらに人民解放軍海軍副政治委員の丁海春中将は同紙に対し「製造部門が建造を終えた後、海軍に引き渡され、間もなく訓練が開始される」と語った。
これに先立ち1日、中国海軍情報化専門家委員会の尹卓主任は中国メディアに対し、海軍には少なくとも6隻の空母が必要だとの認識を示していた。
中国の国産空母をめぐっては昨年、遼寧省の人民代表大会で大連での建造が公表されたほか、米国の衛星が上海で建造中の空母を確認。少なくとも2隻の建造が確実視され、2020年前後の就役が見込まれている。
■ 元駐中国防衛駐在官の小原凡司・東京財団研究員の話
「中国の国産空母は『遼寧』の艦載機運用などの経験が反映できておらず、複雑な運用は難しいのではないか。中国が空母戦闘群を整備している主眼は米軍への本格的な対抗というより、軍事プレゼンスを高め経済権益を保護することだろう」
http://www.sankei.com/world/news/150313/wor1503130033-n1.html