《【駐韓米大使襲撃】「米帝!」「訓練反対!」…血しぶき生々しく、朝食会は凄惨な場に》 2015.03.05 産経新聞 【ソウル支局】ソウルで5日朝に起きた駐韓米大使襲撃事件。会合に出席したリッパート米国大使(42)の顔を刃物で切りつけた男は現場で「米帝(米国帝国主義)」「訓練反対」と叫んだ。大使のワイシャツやネクタイには血しぶきが飛散した。突然の凶行。韓国社会には衝撃が広がった。 聯合ニュースなどによると、取り押さえられた襲撃犯は市民団体代表を自称するキム・ギジョン容疑者(54)。 目撃者によると、キム容疑者は大使の円卓に歩み寄りあいさつを求め、立ち上がった大使にいきなり切りつけた。男が「オバマ(米大統領)はなぜ変節したのか」などと叫ぶ声が聞こえたという。 周囲にいた数人の男性らが飛びかかってキム容疑者を組み伏せる間も「訓練反対」などと叫んでいた。 キム容疑者は襲撃前から会場内で、出席者から「様子が変だ」「正式な出席者なのか」と不審がられていた。 現場は在韓米国大使館の向かいにある大型の会合施設。大使は講演のため出席し、最前列のテーブルで関係者と歓談している際に襲われた。 大使が着いていた円卓の白いテーブルクロスには、飛び散った血痕が残っていた。 切りつけられ出血した右ほおをハンカチで押さえながら建物の外まで数十メートル歩き、パトカーに乗り込んで病院へ向かった。足取りはしっかりしていたが、顔面は蒼白だった。 出席者らは突然の事態にぼうぜんと立ち尽くした。出席者の60代の女性は「歩いて出て行く大使の顔を見て流血に気付いた。どの程度のけがをされたのか…」と不安そうに話した。 写真:ソウル市内での会合に出席した際、男に襲われ負傷したリッパート駐韓米国大使=5日(AP)※一部画像処理をしています http://www.sankei.com/world/news/150305/wor1503050030-n1.html |