《来年度予算96兆3千億、国債依存度40%切る》
2015.01.12 読売新聞
政府は11日、2015年度予算案の骨格を決めた。
一般会計総額は96兆3000億円程度と、14年度当初予算より5000億円増えて最大となる。新たな国債発行額(借金)は36兆9000億円程度で、歳入が借金に頼る割合を示す「国債依存度」は38%程度と、当初予算では6年ぶりに40%を下回る。
政府は与党と最終調整し、14日に閣議決定する。借金をせずに政策経費が賄えているかを示す基礎的財政収支は、15年度は13兆4000億円程度の赤字額になる。地方分を含めた赤字を国内総生産(GDP)比で10年度より半減させる目標は、新規国債の発行が減るため、達成できる見通しだ。
歳入のうち、税収は54兆5000億円程度を見込む。過去の実績と比べると、バブル崩壊直後の1991年度(約59兆8000億円)以来、24年ぶりの高水準となる。新規国債の発行額は6年ぶりに40兆円を下回る。国債依存度は14年度当初予算の43%から5ポイント改善する。ただ、依然として借金頼みの構図は変わらない。