《私たちに迫る中国の食品汚染|知らないでは済まされない5つのこと》
2014.04.01 小林謙太郎
今の時代ほど食の安全が問われているときは無いと思う。日本の最大の輸入先はアメリカで次に中国である。
輸入される食品は様々であるが、中国食品には残留農薬がたくさん含まれたものや食品添加物が多く含まれたもの、腐敗しているものなど様々なものがある。
中には中国製なのに日本で加工したから国産などとひどいものをあげたらきりがない。
中国産のものをすでにあなたは口にしているかもしれない。
食の現状を理解することがあなたの安全になりますように。
[目次]
1.中国食品の脅威
1−1.2倍の長さにのびるキュウリ
1−2.中国産ワカメ、水に漬けふやかしたら黒ビニールに
1−3.病死した豚の肉を羊肉と称して販売した
1−4.腐った月餅の餡だけ消毒して再利用
1−5.塗るだけで牛肉になる魔法のクリーム
2.日本に中国食品にくる理由
2−1.添加物の規制の緩さ
2−2.PM2.5は農村地帯にまで
2−3.地下水汚染が食品に与える影響
2−4.従業員の衛生管理の認識
2−5.農産物の汚染
3.なぜ日本に入ってきてしまうのか
3−1.検査にはお金がかかる
3−2.輸入食品の監視体制
3−3.自治体検査にも限界
3−4.中国食品の国内利用について
4.中国食品を買わないための防衛策
4−1.家庭で調理する機会を増やす
4−2.食の偽装問題
5.まとめ
1.中国食品の脅威
1−1.2倍の長さにのびるキュウリ
スーパーでキュウリを買い、冷蔵庫に入れておいた。
1時間後に冷蔵庫を開けてみると、なんと2倍の長さに伸びていた。
1−2.中国産ワカメ、水に漬けふやかしたら黒ビニールに
パッケージを開けて水に漬けふやかすと、なんとそれはワカメではなく、細かく刻まれた黒いビニールだったのである。
1−3.病死した豚の肉を羊肉と称して販売した
福建省州市の冷凍食品販売企業が摘発された。
冷凍庫には病死したブタの肉が山のように積まれており、
出荷中のトラックに積まれていたものも合わせて計32トンが押収された。
3人の容疑者が逮捕されたが、驚くべきことにそのうち2人は村政府に雇われていた職員。
病死したブタを回収し処理することが仕事だった。この肉を売れば金になると考え、横流しを始めたという。
独自に冷凍倉庫を建設、従業員3人を雇った食肉処理場を作るなど大規模な体制を整えていた。
昨夏から大規模な販売を始めており、すでに40トン弱を販売したという。
問題のブタ肉は広東省、江西省、湖南省などの食肉製品工場に流れ、大半は食卓に並んだとみられている。
1−4.腐った月餅の餡だけ消毒して再利用
月餅は中秋節(旧暦8月15日)に贈答品として利用されるが、この工場では、なんと1年前の餡を再利用していたという。腐ってカビだらけになった月餅から餡を抜き、薬品を加えて殺菌・消毒して再び月餅を創りあげていたのだとか。現場には悪臭が立ち込め、調理油の鍋には死んだネズミが浮いていたという。中国では、経済成長とともに贈答品としての月餅の需要が急増しており、ひと儲けしようと、悪徳業者が跋扈していると’12年9月26日付の中国紙「大粤網」が報じている。
1−5.塗るだけで牛肉になる魔法のクリーム
このクリームを塗るだけで豚肉が真っ赤な牛赤身に大変身するという。
牛肉クリームはどんな肉も牛肉にしてしまう不思議なクリームというわけだ。
発表によると、牛肉クリームの原材料は「牛肉抽出物、食塩、砂糖、化学調味料、香辛料、デンプン等」だそうだ。ちなみに牛肉への変身所要時間は約90分らしい。
2.なぜこのような食品が増える?
このような食品が増えるのは中国の衛生管理の文化によるものである。
2−1.添加物の規制の緩さ
中国で許可されている添加物の種類は1802種類。
しかも香料は別で天然香料は400種類、合成香料はなんと1453種類にもなり、その他カビ用製剤52種類、食品加工剤が37種類も加わる。
年間760万トンもの食品添加物を製造する国だから、種類も桁違いに多い。
2−2.PM2.5は農村地帯にまで
中国の大気汚染レベルは今週特に悪化していて、中国北部の6つの地域はスモッグの雲に覆われました。その中でも北京が最悪で、PM2.5濃度は1立方メートルあたり505マイクログラムに達しています。これはWHO(世界保健機関)が安全と認める限界値の20倍にあたります。
危険にさらされているのは人間だけではなく、植物にも影響が出ていて、光合成がうまくできず、食料供給にも懸念が出ています。また視界が50メートルを切る地域もあり、中国農業大学准教授のHe Dongxian氏は、「核の冬と同様だ」と言っています。
2−3.地下水汚染が食品に与える影響
2014年1月24日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは国際公衆衛生コンサルタントのセザール・シュララ博士による「汚染は中国の水資源問題の核心」と題した記事を掲載し、中国の汚染問題は現在注目を集めている大気汚染だけではなく、水資源汚染も極めて深刻だと指摘した。27日付で参考消息(電子版)が伝えた。
中国水利部の胡四一(フー・スーイー)副部長によると、11年に中国の河川のうち深刻な汚染を受けている割合は40%にも上り、750億トンもの汚水や廃水が直接河川に放流されている。また、約3分の2の都市が水不足問題を抱えており、農村部の住民約3億人が安全性に問題のある飲用水を利用している。
さらに、400万ヘクタール以上の農地が汚染水によって灌漑されており、農作物の収穫量や品質、安全性に悪影響を与えている。
2−4.従業員の衛生管理の認識
引用:日中食品汚染第4章より
下記は中国の食品製造工場のとある規定である。
1.原材料は事前に調査、問題のある原材料は全て破棄すること。
2.衛生基準を守り、従業員は健康要件を満たすこと
3.従業員は健康診断書を提出すること
4.包装担当者は包装材料を洗浄・消毒し、包装作業は専用の作業場で行う事。
5.加工用具、コンテナは消毒すること
6.作業環境は衛生的に管理すること
7.蚊、ネズミ、ハエ。ゴキブリの侵入を防ぎ、害虫駆除を行うこと
8.作業場の床は清掃し、洗浄後は水分を拭き取る事。
9.壁、天井のカビを防ぎ、天井を脱落しないようにするこtp
10.作業衣は明るい色とし、防止を着用、髪はとかし、マスクを着用、マニキュアは禁止
11.トイレ後は手を消毒し、トイレの際は作業衣、防止を脱ぐこと
12.食道は禁煙とし、加工食品に向け咳、くしゃみをしないこと
13.爪、髪を清潔にし、入浴し、衣類は選択し、工場内で痰をはかないこと
14.ゴミのポイ捨ては禁止にする
15.作業工具は洗浄すること
私たちから見たら当たり前のように見えるが中国ではこのような規則がある。
2−5.農産物の汚染
中国では、数十年にわたり、環境問題を考えずに生産活動を続けてきたため深刻です。中国の工場から排出される有毒物質は土地や水、河川を汚染し、その工場周辺で栽培された野菜、果物等の農作物に、多くの水銀とカドミウムや鉛と銅が含まれ、深刻な問題となっています。また、日本では禁止されている農薬を使用したり、重金属が多く含まれる安い化学肥料を大量に使用することも、土壌の質を変え、大量の鉛や亜鉛等の重金属を土壌に蓄積させ、農産物を汚染します。
3.なぜ日本に入ってきてしまうのか
このような食品が製造されること自体疑問に感じるが、私たちの国に実際このような食品がまぎれているのだから恐ろしい。下記の事例を見てみよう
3−1.検査にはお金がかかる
引用:日中食品汚染第6章より
ニラ500gで5000元(約8万円)というニュースが流れたことがあるが
通常は1件の検査に10日ほどかかり3000元ほどかかるのが相場である。
仮に3品目頼むと3倍だが、農民が負担するのは難しい。
農薬の種類は多いため全て検査すると多くのお金がかかる。
全ては検査はできないのである。
3−2.輸入食品の監視体制
引用:日中食品汚染第6章より
2011年に東京都福祉保険局が行った検査によると、違反品目数106品目のうち19品目が輸入食品であった。
検出された違反品目は冷凍食品、乳製品、野菜類・果物及びその加工品、清涼飲料水、缶詰、瓶詰め、調味料などであった。
また大阪府が2013年に行った抜き取り検査では、輸入ウーロン茶の中からフィプロニルという毒性が強い残留農薬が検出された。
これらの検査には輸出国は明記されていないが、品目からみて中国産食品が相当の割合を占めることは想定される。
本来は国の検査で発見されるべき違反輸入食品が、厳格なはずのその検査をすり抜けて、国内に流入していたことを証明している。
この一時を以てしても国の検査体制には決して無視できない欠陥がある事は明白である。
3−3.自治体検査にも限界
国の抜き取り検査が違反事例の全てを見抜けるかというと、これもまた難しい。
自治体が行う抜き取り検査は文字通り「抜き通り」して検査するものであり、
すでに流通中の多数の食品の中からいくつかのサンプル検査をしたにすぎないからである。
また国レベルでは問題がないとされた輸入食品が実は違反案件だったことを発見された事例がいくつもある。
3−4.日本の食品問題について
昨年末(12月29日)、(株)アクリフーズ群馬工場が製造した冷凍食品の一部から、農薬マラチオンが検出される事件がありました。
会社に不満を持つ一従業員の犯罪として幕を閉じようとしているが、従業員と工場の安全管理に問題があったこと、輸入農産物を原材料として使い、加工に加工を重ねていることに疑問を感じる。
この会社は実にたくさんの冷凍食品を製造しているが、調べたところ、そのほとんどに中国産の食品が原材料として使われている。今回問題になった食品のひとつに「ミックスピザ3枚入り」があるが、この原材料のひとつ、ピーマンは中国産である。
3−5.時代についていけない検査体制
輸入食品の検査を担う各地の検疫所および都道府県の輸入食品の安全検査を担当する部署等との業務上の連携が重要であるにもかかわらず、この連携についての業務規定は明記されていないなど、食のグローバル化と地域化に対応できていない面がある。
4.中国食品を買わないための防衛策
4−1.家庭で調理する機会を増やす
自分で調理するのが一番です。なんせ自分の口に入れるものですから。
また調理する事で健康面のほかに食費を押さえるなどのメリットがあります。
毎日調理が理想ですがまずは少しずつ始める事が大事です。
4−2.食の偽装問題
2013年はホテル・旅館、百貨店、飲食店。様々な食品偽装問題が発覚した。
この食品が安全!と言い切れる時代ではなくなってきている。
きちんと顔が見える生産者・お店から購入するのがベストだといえる。
また当サイトでも見分け方などはのせているのでぜひご覧になってほしい
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5.まとめ
今回は中国食品を例にとりあげたが今や何が安心なのか分からない時代となっている。
自分の口や生産者をみて安全な食事をぜひとも選んでほしい。
参考文献:日中食品汚染
http://macrobiotic-daisuki.jp/food-contamination-chinese-2215.html