1981年、当時のミラー・ニュージーランド駐日大使は、日本にもっと親しみを持ってもらおうと、酪農国ニュージーランドの略称を「乳国」として普及させようと試みました。良いじゃないですか。アメリカはお米関係ないのに「米国」で「訪米」ですし。「訪乳」^^。
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《「乳国」と呼ばれたかったニュージーランド》
アメリカは米国、イギリスは英国。ニュージーランドは…?
嘘のような本当の話。
■ 「漢字の略称があればもっと親しんでもらえる」と考えたニュージーランド駐日大使
"1981年に当時の駐日大使R.M.ミラー氏は、ニュージーランドの略称を募集することを思い立った"
"日本と大きく取引している国には漢字が割り当てられている。たとえばアメリカは「米国」、イギリスは「英国」。それに隣の国オーストラリアですら「豪州」という漢字があるが、我が国には漢字がない"
"新聞の見出しで『NZ』と表わすことが多いニュージーランド。「漢字の略称があればもっと親しんでもらえる」と考えた"
■ 候補として挙がった2つの漢字表記
"ミラー氏は思いついた。「だったら募集して、普及させよう!」"
"そうしたところ、次の2つの候補があがった。ひとつが「乳慈蘭」、そしてひとつが「柔自島」"
"結局、略称は「乳国」に決定してしまった"
■ 文字通り「乳」の輸出大国であるニュージーランド
"ニュージーランドは世界最強の酪農国"
"バターと全粉乳では輸出量世界一、脱脂粉乳はアメリカに次いで2位、チーズはEU(欧州連合)全体に次いで2位"
■ 音も意味もピッタリだった「乳国」
"普及は始まったけど、もちろん定着せず"
"音も意味もピッタリではあるけど、使うにはイマイチ抵抗がある"
■ 普及していれば…
"もくろみ通りならニュースで「本日、我が国の首相は訪乳致しました」なんて聞けたかも"
"テレビニュースや新聞などで「首相、今年3度目の乳訪問」、「牛肉取引、乳と摩擦」という訳のわからない見出しがつけられたかもしれない"
"歴史の闇に葬られてしまった「乳国」"
http://matome.naver.jp/odai/2136486639059009401
(出典)
《ニュージーランドはもう少しで、夢の国「乳国」になるところでした》
http://rocketnews24.com/2011/11/29/157480/
《アメリカは[米] イギリスは[英]、ではNZは?》
http://nzlife.net/archives/1669
《世界最強の酪農王国ニュージーランドの実情》
http://goo.gl/ezREtU
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大使は「略称に『乳』を使って」とメディア側に求めましたが、実現しませんでした。「畜産国」のイメージを変えたい本国から横ヤリが入ったため、と当時の新聞は伝えています。