1974年のパラセル(西沙)諸島、88年のスプラトリー(南沙)諸島赤瓜礁に続く中国の侵略行為の強行と既成事実化を、ベトナムが必死に食い止めようと抵抗しています。憲法9条に基づいて話し合っている訳ではありません。
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《南シナ海で中越艦船が衝突 石油掘削めぐり、6人負傷》
中国が石油掘削を始めた南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島近くの海域で7日、掘削を阻止するために派遣されたベトナム艦船と中国艦船が衝突した。ベトナム当局者によると、ベトナム側の船員6人が負傷、数隻が損傷した。AP通信などが伝えた。
南シナ海をめぐる両国間の緊張が高まっており、事態がエスカレートする懸念もある。
同諸島付近の実効支配を強める中国の海上安全当局は3日、一方的に掘削活動の実施を発表。掘削地点から半径3マイル(約4・8キロ)以内への外国船の進入を禁じることも通告していた。
ベトナム側は問題の海域が自国の排他的経済水域であるとして反発。中国側による恒久的な掘削施設の建設を阻止するため、軍艦と武装した海上保安船など約30隻を現場海域に送ったところ、掘削装置を護衛するため派遣されていた、ベトナム側を超える数の中国艦船と衝突したもようだ。
銃撃などはなかったが、ベトナム当局は、中国船が意図的にぶつかり、放水してきたと主張。ダウ・ジョーンズ通信によると、ベトナム当局者は「中国船が体当たりをやめなければ、報復する」と述べたという。
中国外務省の華春瑩報道官は7日の記者会見で、同諸島を中国固有の領土とした上で、「ベトナム側は中国企業の正常な作業を妨害している。国際法などに違反し、中国の主権と管轄権を侵犯している」と掘削を正当化した。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140507/asi14050718080006-n1.htm
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《越副首相が中国に抗議 南シナ海の掘削活動「ベトナムの主権を侵害」》
2014.5.7
国営ベトナム通信によると、同国のファム・ビン・ミン副首相兼外相は6日、中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)国務委員(副首相級)に電話し、中国が南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島近くで始めた掘削活動は「違法行為であり、ベトナムの主権や管轄権を侵害している」と抗議、掘削設備などの撤去を要求した。
ミン氏は、中国が現場海域の石油・ガス鉱区に軍艦船を含む多くの船舶を展開させているなどと批判。ベトナムは国益と正当な権利を守るため、あらゆる合理的な措置を取るとした。
ベトナム側は、現場は同国中部の沖合約120カイリ(約222キロ)で、ベトナムの排他的経済水域と大陸棚にあると主張している。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140507/asi14050708390001-n1.htm
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(関連)
《米 南シナ海掘削を巡り中国を批判》
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140507/k10014254161000.html