ロシア語話者が多数を占めるがロシア人は少数であるウクライナ東部。 一人当たり名目GDPは、2013年でロシア1万4800ドル、ウクライナ3900ドルと格差が3倍以上に拡大(1993年、ロシア1200ドル、ウクライナ700ドル。2003年、ロシア3000ドル、ウクライナ1000ドル)。 ロシア語話者のウクライナ人の悩みが見て取れます。 クリミアと異なり、ロシアも安易な介入はできず、誰にとっても収拾の難しい状況になってきました。 — 《【ウクライナ情勢】東部占拠、4都市に拡大 特殊部隊が親露派に寝返りか》 ウクライナ東部のデモ隊による行政庁舎占拠で、親ロシア派の武装勢力が12日、ドネツク州スラビャンスクやクラスヌイリマンなど計4地域の庁舎を新たに占拠した。ロイター通信は武装勢力がスラビャンスクの警察施設で拳銃や自動小銃400丁以上を奪取し、デモ隊に配ったと報道。国営ロシア通信もドネツク駐留のウクライナ内務省特殊部隊が親露派に寝返ったと伝えるなど、混乱がさらに拡大している。 ウクライナのアバコフ内相は12日、武装勢力を「テロリスト」と批判し、「厳格な対応を取る」と強調した。しかし、ドネツク州では内務省特殊部隊の一部が、デモ隊の強制排除の命令を拒否した。ウクライナの国旗が降ろされたとの情報もある。 ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は12日、治安対策を指揮するドネツク州の警察責任者を解任した。 各地で親露派が勢いづいた背景には一時は強制排除も辞さない姿勢をみせていたウクライナ暫定政権が、流血の事態を避けるため、治安部隊による実力行使を控えていることがある。 ロシアの対抗策を招く恐れもあるためで、ヤツェニュク首相は現時点で「平和的解決が唯一の選択肢」と述べている。17日には事態打開に向けたウクライナと米露、欧州連合(EU)の外相級による4者協議が開かれるが、どこまで緊張緩和につながるかは不透明だ。 暫定政府のデシツァ外相は12日、ラブロフ露外相と電話会談し、露特殊部隊が東部で扇動する庁舎占拠などの「挑発行為」を即時停止するよう要求した。 一方、ラブロフ外相は11日のケリー米国務長官との会談で、平和的解決のため、暫定政府に影響力を持つ米国が親露派との対話を後押しするよう要求した。 (関連) |