2014/04/04 1:30

台湾。学生達の要求に応じて行政院が新法案を出し、事態が動き出しました。やはり、30日の50万~80万人のデモに象徴される、学生への一般国民の高い支持は、馬政権に大きな圧力になっていると思います。一度、交渉に応じたからには、学生の強制排除による「解決」は、もうかなり難しいでしょう。ほえほえくまー!

《対中協定監視で新法案 台湾、関係強化は足踏み》

 台湾の学生らが中国との「サービス貿易協定」承認を阻止するため、立法院(国会)の議場占拠を続けている問題で、行政院(内閣)は3日、学生らの求めに応じて中台協議を監視する新法案を立法院に提出した。馬英九総統が就任した2008年以降、急速に進んだ対中関係強化のペースは減速しそうだ。

 学生らもさらに厳しい法案を示す構えで、政府案が順調に採択されるかは不透明だ。行政院の法案は協定締結の前後4段階ごとに市民や立法院との意見交換を政府に新たに求めるほか、安全保障面のチェックも強化する。

 行政院は対中を含む今後の貿易自由化を議論するため、学生のほか政党や経済団体の代表らによる「経済貿易国是会議」を近く開く計画も示した。これも学生らの求めに応じた対応だが、会議の進め方などをめぐる学生らとの調整は難航しそうだ。