《<遠藤誉が斬る>韓国への日本技術不正流出――90年代初期からあった「土日の韓国通い」による裏切り》
「東芝や日立など、日本の企業で半導体関係の技術開発に従事していた元技術者が、90年代初期から韓国と日本を往復し、韓国の企業に自社の技術を渡していたという事実だ。」
愛国心や公徳心を教えず、「自分の幸せだけを追求しなさい」という自己愛と利己主義だけを教えてきた戦後教育の歪を象徴する、見下げ果てた犯罪です。
以下、記事抜粋。
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そこで筆者はとんでもない「事実」を知るに至る。
それは東芝や日立など、日本の企業で半導体関係の技術開発に従事していた元技術者が、90年代初期から韓国と日本を往復し、韓国の企業に自社の技術を渡していたという事実だ。
彼らは日本企業に在職しながら、金曜日の夜に韓国に行き、土曜と日曜日に技術指導をしたあと、日曜の夜には日本に戻り、月曜の朝は何事もなかったかのように自社に出勤するという生活形態を取っていた。土日だけで日本企業の一カ月分以上の謝金をくれる。現金で渡すので、日本ではばれない。それが一か月に4回もあれば、一カ月で5カ月分くらいの収入があることになる。味をしめて土日の技術指導だけでなく、当時開発されていた「NAND(ナンド)型フラッシュメモリー」の核心部分となる技術のノウハウに関して持ち出した者もいたという。NANDとは“Not AND”の略で、デジタル信号を扱う論理回路の一つで、東芝が発明したものだ。このコア技術を流した時には特別に高額の見返りが支払われた。
たしかに日本がバブル崩壊すると、韓国企業はリストラされた日本人技術者のうちの特にハイレベルの者をヘッドハンティングして高給で雇用していた。この雇用には違法性はない。しかし、筆者が知るに至った「土日」の韓国通いは、どう見ても違法行為だろう。その日本人技術者は、まだ日本企業に在職していたからこそ、「土日」のみの「通勤」になったわけだから。
この現象は、東芝だけではなかった。日立やシャープ、NECなどの日本人元技術者もいた。筆者の印象では東芝の元技術者にこのケースが多く、驚きを禁じ得なかったものだ。
その後、韓国のいくつかの電子製品メーカーが突然飛躍的に成長し、日本を凌ぐようになったのを見るにつけ、筆者の脳裏には、この「土日の韓国通い」という背後の事実が浮かぶ。