《【ウクライナ情勢】「武装集団」出現から1週間 実効支配進めるロシア側部隊 一部はなお抵抗》
クリミアのウクライナ軍はまだ、抵抗し秩序を維持しています。
以下、記事。
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ウクライナ南部クリミア自治共和国に親ロシア派の武装集団が出現して1週間以上が経過した。ロシア側部隊は7日夜、半島の軍港セバストポリ郊外のウクライナ軍防空部隊に現れて投降を求めたが、軍はこれを拒否した。ロシア側は圧倒的な武力で威嚇し実効支配を進めているが、一部のウクライナ軍は抵抗を続けている。
セバストポリからの報道では、自動小銃などで武装したロシア側部隊20人がロシアナンバーの軍用トラック2台に分乗し、ミサイル防空部隊2355に乗り付けた。ロシア側部隊は警備のウクライナ軍兵士と押し問答の末、施設内に突入。隊長に武装解除し、基地を明け渡すよう求めたが、拒否されて立ち去った。
銃撃戦にはならなかったが、入り口で取材陣が殴られるなど緊迫した状況になったという。同基地はウクライナ軍の重要な防空拠点の一つとされる。
ウクライナ軍は電撃的に出現したロシア側部隊に包囲され、身動きが取れない状態だ。ウクライナ空軍基地はすでに占拠されたほか、海軍参謀本部もロシア側部隊が掌握した。
しかし、セバストポリの海軍の艦船の乗組員らもまだ投降していない。自治共和国側に寝返り、ウクライナ軍を解任されたベレゾフスキー前海軍総司令官も自らに同調するよう部下たちに呼びかけたが、応じた軍人はいなかったようだ。
自治共和国政府のアクショノフ首相はすでに、ウクライナ軍を「違法外国軍」と呼んで揺さぶりをかけている。だが、ヘーゲル米国防長官は7日、ウクライナ軍がそんな挑発に乗らず、「抑制した行動をとっている」と称賛した。首都キエフでは、ウクライナ軍への志願者も急増しているという。