《クリミア住民投票「憲法違反」と米大統領が批判》
クリミアの住民投票がウクライナの憲法違反、とのオバマ大統領の批判は正当性があります。ウクライナ憲法では、「第73条 ウクライナ領土の変更問題は国民投票のみで議決できる。」と定めています。そしてプーチン大統領に、ウクライナ政府との対話、ロシア軍の撤収と国際監視団の受け入れを求めていますが、国際監視団は、ウクライナ政府にもっと早く要請させ、派遣すべきだったと思います。ロシアは表向き反対できないのではないでしょうか。そしてクリミア以外の親露的なウクライナ東南部については、今すぐにでも監視団の派遣に向けて取りかかるべきだと思います。
以下、記事。
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オバマ米大統領は6日、ロシアへの編入を問うウクライナ南部クリミア自治共和国での住民投票について、「ウクライナ憲法や国際法に違反する」と批判した。
ホワイトハウスで声明を読み上げた。
オバマ氏は「ウクライナの将来に関する議論は、正統な政府を含めて行わなければいけない」と述べた。ウクライナ憲法は、領土問題はウクライナ全土での国民投票で決めると規定。国連憲章は、紛争の平和的解決や国家の領土保全などを定めており、今回の住民投票がこれらに反するとの見方を示したものだ。
ホワイトハウスによると、オバマ氏は6日、プーチン露大統領と約1時間、電話会談を行い、ロシアの行動が米国の対抗措置を招いたと強調した。オバマ氏はプーチン氏に対し、〈1〉ウクライナ暫定政府との直接対話〈2〉クリミアに展開するロシア軍の露軍基地への撤収〈3〉クリミアへの国際監視団受け入れ――を求めた。
(関連)
ウクライナ憲法
http://ukraine.is-mine.net/Ukraine.html#前文