《米国 国際緊急経済権限法(IEEPA)》
米国は、国際緊急経済権限法(IEEPA)という法律を有しています。
米国の国家安全保障、外交政策、経済に対する異例かつ重大な脅威が生じた場合、大統領が緊急事態を宣言し、外国とその国民が有する在米資産、米国債、NY連銀が保管する当該国の金準備等を、凍結、没収することができる、というものです。
外国の政府、企業、個人が保有している在米資産や米国債は、常にこの法律により米国政府に没収されるリスクを負っている訳です。
外国が米国と事を構えようとした時に、このリスクが大きな障害、抑止力となっている事は言うまでもありません。
中国も、国防動員法により同様に、外国とその国民が中国に有する資産を没収することができます。
中国に事業を展開している我が国企業は、この危険性をきちんと理解しているのでしょうか。
我が国も、早急に、同様の法制度を整備しなければならないと考えます。