平成22(2010)年5月31日
厚生委員会
〇吉田委員
次に、梅ケ丘に関連して、小児精神科医療、これについてお伺いをいたします。
八王子、あるいは清瀬とちょっと若干異なって、地域の医療確保というだけでなく、都内全体の小児精神科医療を確保するという大事な役割を梅ケ丘は担ってきたわけであります。これまで病院経営本部では、大塚病院に児童精神科を開設するとともに、小児総合医療センターで対応するというご説明をいただいてまいりました。本日のご説明にもございました。
そこで、大塚病院の児童精神科外来及び小児総合医療センターの小児精神患者の受け入れ状況について、お伺いいたします。
〇斎藤経営戦略・再編整備担当部長
梅ケ丘病院移転後の区部の小児精神患者の受診を確保するため、昨年十月から大塚病院に小児精神科外来を開設しておりまして、開設から三月までの外来患者数は三百八名となっております。
また、梅ケ丘病院は、移転に当たりまして連携をしている小児精神の医療機関に患者さんを紹介するとともに、状況に応じて小児総合医療センターで外来、入院を受け付けておりますが、これらの患者さんも含め、現在、小児総合医療センターの外来患者数は、梅ケ丘病院時代と同程度の一日当たり約百四十人、入院患者は九十名程度となっております。
〇吉田委員
ありがとうございます。梅ケ丘病院での入院の実績は、一日当たり平均で百七十人程度であったと聞いております。小児総合医療センターの小児精 神の入院は現在九十名程度とのことですが、今後どのように対応していくということなのか、お伺いいたします。
〇斎藤経営戦略・再編整備担当部長
小児総合医療センターの病棟につきましては、新人看護師の教育などを経まして、早期に、精神部門につきましては、二百二床のフル稼働を目指しております。その間、外来患者さんの症状に応じまして、入院が必要な患者さんについては入院枠を確保するなど、医師の判断に基づいて適切に対処してまいります。
〇吉田委員
わかりました。小児総合医療センター、今後フル稼働に向けてとにかく頑張っていただいて、小児精神科の患者さんも本当に安心して医療が確保さ れていく、こういう状況になっていくことを改めてお願いをしてまいります。
今回の三病院の廃止、そして小児救急医療体制を支える基盤づくり、小児総合医療センターの開設をきっかけとして、それぞれの地域で、都も一生懸命努力を されて、新たな地域医療の体制が着実に強化されて、受け入れ体制をつくっているということが確認をできました。
都民の声という、都民の皆様の声を都庁が一生懸命お聞きをして、その声を各局に知らせるという、こういう制度もありますが、ここにちょっと確認をしましても、この三病院の廃止、移転統合に関連してこういうふうに困っていると、具体的なお話は都民の声の方に届いていないということも聞いております。
それにしても、やはり地域の皆さんはいろいろご不便、ご不満、そういうのもある中で、東京都全体の初期医療から三次医療までの機能的な連携を東京都は一 生懸命やっていくということで、我々も一生懸命に応援をさせていただきますので、引き続き、医療の確保、ご努力をいただきますようにお願いをいたしまして、質問を終わります。