平成21(2009)年10月29日
厚生委員会
〇吉田委員
最後に、BSEの検査についてお伺いします。
平成十三年に国内で初めてBSEの発生が確認され、都は全国一の大規模なと畜場を所管しているにもかかわらず、解体処理を行った当日中に検査結果を出すなど迅速な対応を行い、食肉の安全確保と都民の不安解消、さらには流通現場が混乱しないよう対応してきたということを高く評価しております。
平成十七年に食品安全委員会が、BSE検査対象月齢を二十一カ月齢以上に変更しても人に対するリスクが非常に低いレベルの増加にとどまるとする評価結果を答申して、厚生労働省はこれを受けてBSE特措法の省令改正を行って、生後二十カ月以下の牛を検査対象外としまして、この検査対象の変更について、国は科学的根拠に基づく変更であるとして国民への理解を求めてきたわけですが、いまだ国民の不安は解消されていないというわけであります。私も解消されていないと思っています。
平成二十年七月末をもって、国が生後二十カ月以下のBSE検査に係る国庫補助を打ち切った以降もなお、都を含め全自治体で、牛をと畜している全自治体でBSEの全頭検査を行っているわけであります。これは本当に不安をきちんと受けとめているということであります。
このBSE全頭検査の継続については、昨年度の第二回の都議会本会議において自民党さんの方も質問されて、答弁がありましたけれども、我が党としても、国民の不安解消のために、さきの総選挙のマニフェストで、BSEの全頭検査に対する国庫補助の復活、こういうことを掲げているところであります。
本当に会派を超えてというか、こういう状況を踏まえて、都におけるBSE検査の対応について、引き続き全頭検査は継続していただくべきだと考えますが、所見を伺います。
〇奥澤食品医薬品安全担当部長
都は、BSE検査に係る国庫補助が終了した平成二十年八月以降も、都民の安心を確保する観点や流通現場の要望などを勘案し、全頭検査を実施してまいりました。引き続き、都民の安心の観点等を総合的に勘案して、全頭検査を実施してまいります。
〇吉田委員
ぜひお願いします。
いろいろと質疑をさせていただきました。最初の事務事業の質疑ということで、いろいろと、大まかな質問から、ちょっと細かい質問までさせていただきましたが、引き続き、いろいろと思いをぶつけて、都民の健康、生命の安全、いろいろなことについて都政の進捗、こういうところをきちんと実現するように、ぜひ局を挙げてのお取り組みをお願いし、引き続き、粘り強くというか、私どもとお話し合いをしていただきながら、都民のために取り組んでいただきますようお願いして、私の質問を終わります。