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公営企業会計決算特別委員会第2分科会 (北新宿における事業、都の病院の看護師の育成について)

2005.10.28 : 平成16年度_公営企業会計決算特別委員会第2分科会(第4号)


◯吉田委員
 お疲れさまでございます。都市整備局の皆様の担っておられる仕事は大変に重要であるということを認識し、またそして委員長の議場整理に適切に従いながらご質問をさせていただきます。
 
 世界の都市間競争というのが大変に激化しておりまして、この極東でも上海ですとかシンガポールとかあちこちとの都市間競争というのに東京は今負けつつあるというような状況があると私は認識をしております。
 
 こうした中で、日本の玄関口首都東京、これを競争力、効率、そして魅力、こういう面できちんとした都市にしていくその基盤をつくっていく、こういうお仕事をされている局員の皆様は大変に重要な責務を担っておられるというふうに認識をしております。
 
 日々のご苦労には大変頭の下がる思いでございまして、私も連日皆様にいろいろとお聞きを申し上げまして、その対応に苦慮されておられることを思い、頭の下がる思いでございます。
 
 しかし、そうして連日一生懸命お聞きをしている中でも、まだまだ、私当選してまだ間もないこともあり、認識できていない点、お聞きすべきだけれどもまだお聞きできていない点ということがある中で、本日質問させていただくことを、おわびを申し上げますとともに、しかし、日々連綿といろいろな複雑な制度と仕組みに精通されて業務をされている皆様、行政の皆様に対して全く違った立場と観点から、素人であるけれども、一定の常識と判断力を有すると有権者に負託を受けてこの場に立たせていただいている人間がいろいろとご質問を申し上げるということは、都民のために必要な機能ではないかと思います。
 
 そうした観点で、ここまで進んでおります事業について、何を今さら質問するかという内容もあるかとは思いますが、それを承知の上で、いわばドン・キホーテのようかもしれませんが、あえてご質問申し上げますので、ぜひ前向きなお答えをいただければと思います。
 
 私からは、北新宿における事業について幾つかお伺いいたします。
 まず、この北新宿地区は平成六年二月策定の副都心育成・整備指針に基づく副都心育成整備の一環と位置づけられていると認識しておりますが、そういう認識でよろしいでしょうか。


◯石井市街地整備部長
 そのとおりでございます。


◯吉田委員
 どのように位置づけられておるのでございましょうか。


◯石井市街地整備部長
 副都心育成・整備指針は、平成六年に策定されておりますけれども、これは新宿、渋谷、上野、浅草、錦糸町、亀戸、大崎の六つの副都心の育成整備の指針を策定したものでございます。
 
 この指針は、多心型都市づくりの施策の一環として都市環境、防災及び福祉のまちづくりに配慮しつつ、個性ある副都心づくりを目指していくことを基本に置いております。


◯吉田委員
 その中でこの北新宿地区というのは、多岐にわたる副都心の機能の中でどのような機能を担うということで位置づけられているんでしょうか。


◯石井市街地整備部長
 副都心育成・整備指針と北新宿地区再開発事業との関係ということになろうかと思いますけれども、副都心育成・整備指針では、新宿副都心育成整備の基本的な考え方が示されておりまして、育成整備の重点施策として、北新宿地区では、都施行の市街地再開発事業により定住人口の確保を目指し、業務・商業機能と住宅、公園、ペデストリアンデッキ、幹線道路等の整備を図ると位置づけられており、この北新宿地区の事業の上位計画となるものでございます。


◯吉田委員
 その中において、都市計画道路放射第六号線というものの整備、この中にまた位置づけられてこの事業が進められているということだと思いますが、この六号線の整備の目的、これは先ほど他の委員からご質問がありお答えがありましたので、この交通量はどのように変化していくのか、これについて予測をしておられると思いますので、お伺いいたします。


◯石井市街地整備部長
 都市計画道路放射六号線の将来交通量でございますけれども、小滝橋通り方向は──ちょっと済みません。
 失礼しました。大変お待たせしました。淀橋から小滝橋通り方向には日二万台、小滝橋通りから淀橋方向への下り方向といいますか、こちらが日一万六千五百台でございます。


◯吉田委員
 ありがとうございます。当然この放射六号線、これは青梅街道のバイパスというか、逆にこの放六が通った後は青梅街道の交通量が多少緩和するということが求められるというふうに考えております。
 
 逆にいえば、これまで青梅街道が担っていたさまざまな機能、すなわち、この青梅街道より南側に位置しますさまざまな交通を、北側にバイパスとしてつくります放六が受けとめるという機能を有していると認識しておりますが、その認識でよろしいでしょうか。


◯石井市街地整備部長
 放射六号線が一部青梅街道の機能を担いまして、大ガード周辺の混雑緩和に寄与するということでございます。


◯吉田委員
 この新宿の青梅街道より南側の地域からの車の流入ということで、この地域よりかなり西にあります山手通り、そして、これよりかなり東にあります小滝橋通り、この中間でこの交通量を担うのが十二社通りだと認識をしておりますが、まずこれはそのとおりの認識でよろしいでしょうか。


◯石井市街地整備部長
 委員長、この十二社通りの話は私どもが担っております北新宿の再開発事業の区域内の課題ではございませんで、申しわけないんですけれども、お答えいたしかねるかと思いますが。


◯ともとし委員長
 吉田委員に申し上げます。
 その件については所管の委員会の方でやっていただいて、その辺からの答弁をいただきたいと思います。当委員会については当委員会の与えられたそうした中で答弁をいただくようにしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


◯吉田委員
 じゃ、この地区内に関連する話として、しかしこの地区の開発というのは、当然、周辺地域との整合性というものが必要だと。離れ小島で開発をしているわけではなくて、周辺の大変な人口、いろいろ経済活動、こういうものとの、これを円滑にしていく副都心の一部として担っていくという観点ですから、これが当該事業に関連がないとおっしゃるのは甚だ疑問ではございますが、意見だけ申し上げますと、この十二社通りからこの北新宿地区に抜けるということが、放六に抜けるということが今はできない計画になっている。南から上がる道路は一度青梅街道で左折して大変なUターンをして放六に上がる。あるいは、このエリアの東側にあります細い区道を通って、多分大変な渋滞が予測されますが、これを通っていかざるを得ない。こういう計画になっていることについて、大変残念な計画に基づいて事業をしておられるということを申し上げます。
 
 そして次に、この北新宿地区の北側で東西方向に計画をされている新宿区道二号線でございますが、この道路は再開発事業の決定当時の区域どりの関係がありまして、ジグザグな線形になっております。そして、この区道二号線の東側半分と、それから区道四号線、これは一方通行の道にする予定だと、このように伺っております。
 
 地区内の生活道路ですから、通過交通の流入を防ぐためにジグザグで構わないんだと、そして一方通行がよいというご説明をいただいたと認識をしておりますが、この認識でよろしいでしょうか。


◯石井市街地整備部長
 少し内容について私どもからご説明を申し上げたいと思いますけれども、地区内の区画街路のうち一方通行道路として整備を考えている路線としては、今、委員からお話しありましたように、二つ路線がございます。
 
 一つは、地区北側に位置する新宿区道二号線の放射六号線から新宿区道三号線との交差点までの間、もう一つは、2街区と3街区の間を走る新宿区道四号線、ちょうど間に入っている道路でございます。
 
 いずれも東から西へ向かう一方通行道路でございますが、これらの通行方向は接道家屋の状況であるとか、道路幅員等をかんがみつつ、公安委員会が道路交通の安全性を踏まえて判断したものでございます。
 
 個別に申し上げますと、新宿区道二号線につきましては、五差路での──五差路がちょうど放射六号線のところに出てまいりますので、五差路での交通処理が危険との判断によりまして、五差路方向からの進入交通のみとなっております。
 
 一方、新宿区道四号線につきましては、通過交通を極力排除し、居住者や地域内へのサービス車両、緊急車両が通行する、いわゆる生活道路でございまして、一方通行道路として公安委員会が判断したものでございます。
 
 このように、道路の通行方向といいますのは、公安委員会が道路管理者──私ども道路管理者ではございません。再開発事業の施行者でございますが、道路管理者ではございません。公安委員会が道路管理者と協議し、交通安全の見地から必要な措置として判断したものでございます。そして、先ほど区画街路が少し曲がっているのはどうかというご疑念でございましたけれども、これも生活道路でございますので、多少曲がっているということについては支障のないものと考えております。


◯吉田委員
 まず、生活道路とおっしゃっているわけでございますが、この北新宿地区というのは、例えば私どもの中野なり、あるいは多摩なりの郊外の戸建て住宅が並ぶ住宅街というわけではございません。副都心として整備する区域の中で、そして戸建て住宅を建設する予定というのではなくて、九階建て、六階建て、五階建ての鉄筋コンクリートのマンション並びに三階建ての業務ビルを建設する。そして、放六と青梅街道沿いには百九十メーターを超える大きな高層ビルというものを整備する、そういう区域に設置する道路であるわけでございます。
 
 防犯、治安、こういう観点からも、交通の円滑な通行という観点からも、ぜひこれは、ジグザグではなくて、直線的な道路にすべきであると。そして、通過交通を流入するのを排除するためであれば、諸外国あるいは日本でも導入されてきているとおり、バンプを置くとか、さまざまな標識を置くことでもこれは防ぐことができると認識をしております。
 
 そこで、まず計画決定当時の区域どりの考え方について、都市計画を変更して区域を拡大し、四軒ほどの家屋を区域に取り込めば、それだけで区道二号線の道路線形は真っすぐにできるんではないかというふうに考えております。
 
 そのような形で検討がかつて行われたのかどうか、区域どり決定の経緯、その後の検討状況についてお伺いします。


◯石井市街地整備部長
 施行区域の決定は、権利者の意向や生活再建、地域の利便性あるいは事業の採算性及び緊急性などを考慮しつつ、原則として、道路のような土地の境界が比較的明確な公共施設で定めるということとしております。
 
 事業の緊急性等を考えますと、そうむやみに広げるということが必ずしも適切ではありませんし、そうかといって事業効果を考えますと、余り小さいというのも意味のないものでございます。そうしたことを計画時点で十分議論をしまして定めてきている、こういう経緯でございます。


◯吉田委員
 以前のご説明で、かつてはもう少し北に広がった形で区域を設定していたけれども、反対者等もあったためにやむを得ずこの区域内に設定したという経緯があるととらえておりますので、これは大変なご努力の中で決められたことだとは私も認識をいたしております。
 
 しかし、今後ともぜひ、道路の形状というのは、建物は更新が行われますが、一度引いた道路というのは、いわば百年、二百年、再開発をしない限りずっと残っていく。その道を皆さん通っていくということですので、ぜひ前向きな取り組みを今後期待できればなと、これは要望いたします。
 
 そして、この区域に多くの人が今後居住し、多くの往来が予測されることにかんがみまして、また狭隘なということではなくゆとりある都市づくりをやはり進めていかなければいけないという観点から、現在計画されております五・五メートルの車道を五十センチほどでも拡幅して六メートルとしてこの事業区域内のすべての区道を相互通行とすることが望ましいということを、要望を申し上げます。
 
 私は、財政委員会にも所属してございまして、収用委員会の事務局も所掌する委員会でございますので、先日、収用の現場を勉強したいとお願いをして、そうしましたら、たまたま放六にかかわる案件でございます、職安通りから小滝橋通りを越えたちょっと先のところ、これについていろいろとご説明をいただきながら視察をさせていただきました。計画を立てて、この実現に向けて実際に取り組みを進めるということの大変さというものは本当に並々ならないということは私も認識は持っております。
 
 そして、さらに、一度決定された計画を変更するなどというのは、正気のさたではないとはおっしゃらないでしょうけれども、大変なエネルギーが必要で、なかなかそんなことには踏み出せないということも認識をしております。
 
 しかし、今後五十年、百年という、使われる街区、これを形成する、これを都民の合意と努力と我慢と、そして税金で行う。そして、今後、魅力ある日本と東京をつくっていくという観点で、ぜひこの北新宿、私は、百年の風雪に耐えるような計画であるのか疑問なしとしないということを申し上げまして、ぜひこの計画が、よりよい計画に変更することも次年度以降、事業計画の中に盛り込んでいただくことを切に要望いたしまして、私からの質問を終わりますが、最後に局長に所見をお伺いいたします。


◯石井市街地整備部長
 それでは最後に、ご意見等、最後に、あわせていろいろ都市計画を変更すべきではないかと、百年に向けて計画を考え直すべきではないかというようなお尋ねが局長にございましたけれども、私からご答弁申し上げます。
 
 北新宿地区につきましては、平成六年度の都市計画決定以降、十一年の年月がたった事業でございまして、都市計画決定以前から、従来からお話ししていますが、十分に住民と話し合いを行い、合意形成を図ってきたところでございます。
 
 仮にご提案のような都市計画変更を行えば、結果として事業の完了をおくらせることになりまして、事業効果や収支に多大な影響を与えることが懸念されるほか、これまでも事業に協力してくれました多くの権利者や周辺住民の信頼を裏切ることになると、このように考えております。
 
 都市計画、事業計画などの必要な法手続につきましても、縦覧や意見書の受理、都市計画審議会での審議など適正な手続を踏んで、都民の意見を聞いた上で決定してきている事業でもございます。
 
 さらに、都議会におきましても、事業化時点で施行規程を条例として議決いただいたほか、各年度の予算審議、決算審議など数多くの場で議論いただき、その了承をいただきながら進めてきた事業でもあり、ご提案のような計画変更は必要ないと、このように考えております。
 
 以上、何点か申し上げましたが、こうしたことから、繰り返しになりますけれども、ご提案のような都市計画変更は現実的ではなく、必要ないと、このように考えております。


___

◯吉田委員
 私からは、都の病院の看護師の育成の問題について何点かお伺いをいたします。
 大変多様な専門の方が密接に連携して医療サービスを提供しておられる病院では、その中心でありますお医者さんが重要であることは、だれもが承知しております。しかし、これをサポートする関連の医療スタッフの役割というものも、同様に大変重要でございます。
 
 ところが、近年、病院における看護師の充足が困難になっているという話をときどき耳にするわけでございます。我々都民が療養生活を行う上でも、あるいは医師にかわって相談に応じていただくということからも、看護師の役割は大変重要であると考えます。
 
 十八歳人口が年々減少している中、一方でまた、女性の社会進出の機会や場が大変に広がっている中で、若い人に看護業務に対する興味を抱いてもらって、看護職に引きとめておくためには、各病院で相当なご努力をいただかなければいけないと認識しております。
 そこで、看護職員に関して都立病院の取り組みを伺います。
 まず、十六年度におきます看護職員の確保の状況についてどうであったか、お伺いいたします。


◯奥田経営企画部長
 十六年度四月時点では、都立十二病院全体で充足されておりました。ただ、年度途中に退職する職員が多く出まして、十月には五病院で欠員を生じるという状況になりました。


◯吉田委員
 年度の途中に退職する職員が多かったということでございますが、十六年度中の年度途中の退職者、これは過去と比べるとどういう推移になるのか、ふえているのか、減っているのか、お伺いをいたします。


◯奥田経営企画部長
 定年退職というものがございますので、これを除いた数値でございますが、一年間で中途退職した看護職員、五年前の十二年度が二百八十六人、十三年度が三百十一人、十四年度が三百二十人、十五年度が三百二十七人、十六年度が三百九十六人というふうに、やや増加傾向にございます。


◯吉田委員
 増加傾向ということで、年度途中の退職者が増加傾向にあるという原因はどのように分析しておられるか、伺います。


◯奥田経営企画部長
 退職の理由を見てみますと、結婚、進学、育児専念などとなっておりますが、家事都合というような事由で退職いたしました者の増加が特徴的にあらわれております。
 
 そこで、私どもで、この家事都合の内容について各病院から聞いたところでは、進学準備であるとか、引っ越し、他の職種への転職といったもののほかに、高度化、専門化する医療技術の進歩についていけないというような事情も見受けられているということでございます。


◯吉田委員
 いろいろお伺いした中で、高度化、専門化する医療技術の進歩についていけないことが原因の一つとなっているということは、これはちょっと問題であろうと思います。この高度化、専門化する医療技術の進歩というのは、もちろん都民、国民にとって大変歓迎すべきことであり、これに即してお仕事をしていただかなければいけないと期待されるわけでございます。
 
 そこで、お伺いしますが、大変進歩の早い医療の現場におきまして、これに対応する形で看護師が自信を持って安心して働き続けていただけるために、都立病院ではどのようなお取り組みをしておられるのか、してこられたのか、今後の方針についてお伺いをいたします。


◯奥田経営企画部長
 都立病院では、今年度から、採用職員の習熟度というものに応じまして、指導看護師という先輩を組み合わせまして、段階別の到達目標を定めまして、短期間に自立した看護師になれるような計画的な教育指導に取り組んでいるところでございます。
 
 また、中堅職員のキャリアアップを支援するために、平成十六年度から、感染看護であるとか、がん性疼痛看護などの専門分野においてリーダー的役割を果たします認定看護師の養成を開始するなど、看護師の能力向上に向けて取り組んでいるところでございます。


◯吉田委員
 看護職員に対する人材育成のお取り組みを熱心にいただいているということがわかりまして、一つこれは本当に安心をいたしました。
 やはり今後は介護士とか、いろいろな仕事がある中で、看護師という仕事に魅力を感じていただく。そして、その職場に魅力を感じていただくということのためには、やはり都立病院としてもスキルアップを支援するという取り組みは大変重要だと認識をいたします。
 
 都民が安心して療養に専念できるように、引き続き、看護職員にとって魅力ある職場づくり、そして看護師の皆さんが自分の能力を一層向上させて、能力を最大限発揮していただくように、お取り組みを強力に進めていただきたいとお願い申し上げまして、私からのご質問を終わります。

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