各会計決算特別委員会 (山手通りの中野区内の整備について)

平成21(2009)年10月19日

各会計決算特別委員会

〇吉田委員
 次に、また地元のお話で恐縮ですが、山手通りの中野区内の整備についてお伺いします。
 中野区内の山手通りは、地下の首都高速新宿線が一昨年の十二月に完成しまして、地上の道路整備が今本格化しております。これまでいろいろ事務事業などでもお聞きしてまいりましたが、拡幅整備によりまして、車道は停車帯などの設置によって交通の円滑化が図れるとともに、広幅員の歩道整備により自転車通行帯が設置され、歩行者の安全確保も図れるというふうに期待しております。
 また、道路の緑化については、高木の植栽が事業前には約百五十本であったものが、整備後には、中央分離帯も含めて高木の本数が大幅にふえて、約四百五十本、三倍になると伺っております。この工事はもう既に一部が完成して、工事中のところでも、歩道の仕上げを行っているというところも見ております。
 そもそも中野区内の山手通りはずっと工事が続いてきました。地下鉄大江戸線、首都高新宿線、また、工事が終わると思ったら延期とか継続とか、地元の方々は本当に工事がいつまで続くのというふうに、一刻も早く完成することを待ち望んでいるわけであります。
 そこで、この工事区間の早期完成に向けたお取り組みの状況と今後の整備のスケジュールについてお伺いします。


〇藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務
 山手通りの整備についてでございますけれども、中野区内の山手通りは、中野区弥生町一丁目から東中野四丁目の早稲田通り交差点までの約二・三キロメートルの区間でございます。首都高速中央環状新宿線の建設に伴い、二十二メートルであった幅員を四十メートルに拡幅してございます。山手通りの整備に当たっては、交通の円滑化を図るとともに、歩行者や沿道環境にも十分配慮した質の高い道路空間の創出に取り組んでございます。
 早稲田通りとの交差点から南側約二百メートルにつきましては、平成十七年度に街路整備が完了してございます。残る約二・一キロメートルの区間において、埋設企業者工事や電線共同溝設置工事、車道や歩道の舗装工事など順次実施し、完了させてまいります。引き続き、平成二十二年度の完成を目指し整備を進めてまいります。


〇吉田委員
 最終的には二十二年度の完成。しかし、区間ごとに、順調にでき上がったところからどんどん効果が出てくる。東中野の駅前も、横断歩道を渡らないで、地下鉄の出入り口が道路の反対側にもできて、今までと人の流れが大きく変わったり、工事の進捗効果は地元の人も実感しています。早く使いたい、あるいは早く工事が終わってほしいと皆さん思っていますので、ぜひよろしくお願いします。
 これに関連しまして、山手通りでも自転車帯ができているわけでございますけれども、安全で快適な自転車走行空間の整備についてお伺いいたします。
 昨年十月の事務事業などでも質疑させていただきましたが、自転車は近距離の移動にすぐれ、環境への負荷の少ない交通手段であり、歩行者と自転車、自動車がともに安全で快適に通行できる空間の整備が重要で、自転車走行空間の整備に努めていく、このようなご答弁をいただいております。
 そこで、平成二十年度までの具体的な進捗状況についてお伺いいたします。


〇藤江道路保全担当部長
 自転車走行空間の整備につきましては、平成十九年度までに多摩湖自転車道などの自転車道で四十四・四キロメートル、浅草通りや国際通りなど広い歩道を活用いたしまして二十一キロメートル、また、調布保谷線では、道路の拡幅に合わせて一・七キロメートルを整備いたしました。さらに、旧玉川水道道路では、交通管理者と連携いたしまして、平成十九年度に都内で初めて車道部分に自転車レーンを二・四キロメートル整備いたしました。
 平成二十年度は、既存道路において、国際通りや東八道路で広い歩道を活用いたしまして一・六キロメートルを整備いたしました。また、調布保谷線では、道路の拡幅に合わせて二・三キロメートルを整備いたしました。


〇吉田委員
 本当に自転車が便利に、そして安全に、歩行者、自動車に危険を感じさせずにというか、走れる東京を整備していくというのは、今、環境問題が大変なときに、大事な施策なんだろうと私は本当に思っております。既存の道路も含めて、着実にというか、一歩一歩やっていただいているということで、引き続きお取り組みをよろしくお願いいたします。